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蒔絵三重盃 銀器 その他
英語でJapanと書けば日本、 japanと書けば「漆器」です。動詞になれば「漆を塗る」の意。<ジャパン>は漆器であり漆器を造る国です。漆器とは当然、蒔絵で意匠したものです。蒔絵は日本の誇るべき素晴らしい工芸品です。17世紀初頭から19世紀末まで数多くの漆器が欧州へ渡りました。フランス革命で命を落とした悲劇の女王マリーアントワネットの旧蔵品として精緻な蒔絵で飾られた小箱や棚、箪笥のミニチュアが残されてるのも興味深い事です。(ギメ美術館) 三重盃に描かれた細やかな蒔絵は豪華な作品に比べれば本当にささやかな物ですが、誰もが振り向かなかった十数年前に手軽に手に入れる事が出来たので蒐めたものです。 銀器は控えめで手に取りやすく、彫金の美しさに魅かれました。 |
三重盃
細かな筆使いの見事な蒔絵。意匠が珍しい。色紙にしては縦長、定かでない。金と黒漆の中間の黒艶消漆が使われている。珍しい漆塗り。
大きさ 大径 10,8共箱。
(漆の種類については「漆芸品の鑑賞基礎知識」P130)